2023年8月にエネカリで太陽光発電システム、蓄電池を導入されたKさまに、1年目の電気代、ガス代、太陽光発電量、使用量などの実績を詳しく教えていただきました。実際導入前に比べて光熱費はどれぐらいお得になったのでしょうか。
Kさまの機器導入のきっかけ、導入後の感想などについてはコチラの記事で紹介しています。
1.Kさま宅概要
東京都立川市にお住まいのKさま。ご夫婦二人で暮らしています。10年前に一戸建てを新築、エコウィルとガス床暖房を導入されました(エコウィルとは、ガスエンジンで発電を行い、その際に発生する排熱を給湯などに利用する家庭用コージェネレーションシステム)。
エコウィルからおひさまエコキュートへの交換をきっかけに、太陽光発電システム4.565kW、蓄電池5kWhをあわせて導入されました。キッチンはガスを使用しています。
2.消費電力量、太陽光発電量
① 消費電力量Kさま宅の消費電力量とその内訳を見ていきましょう。
年間消費電力量6,958kWhのうち、約6割を太陽光による自家発電でまかない、不足分の約4割を電力会社から購入していました。
② 太陽光発電量
太陽光発電の発電量、発電量に占める自家消費量と売電量の割合も見ていきます。
まず、年間発電量は5,062kWhで、当社から提示した発電量のシミュレーションに比べるとほぼ同等の結果でした。
・実績(2023年8月~2024年7月) ・・・ 5,062kWh/年
・事前シミュレーション ・・・ 5,111kWh/年
発電量を月別に見てみると、冬季は日照時間が短くなるため、太陽光の発電量は比較的少なかったですが、日照時間が長い春季と夏季はよく発電していました。
次に、自家消費量と売電量の割合ですが、なんと年間発電量の約8割も自家消費をしていました。
自家消費率が高い理由は大きく二つあると考えられます。
一つ目は、Kさま宅の給湯機はおひさまエコキュートなので、お湯をつくるのに太陽光発電でつくった電気を使えたことです。
二つ目は、Kさま宅は蓄電池を導入しており、日中太陽光発電の余剰分を蓄電池に貯めて、太陽光発電していない時間帯に蓄電池に貯めた電気を利用できるためです。
年間自家消費量のうち、約25%が蓄電池に貯めた電気で、その分電力会社からの買電量を抑えることができています。
3.光熱費の節約額
最後に光熱費ですが、Kさま宅では、導入前に比べると年間光熱費は約187,700円下がり、約57%削減することができました。太陽光発電システム・蓄電池のエネカリ利用料、太陽光発電の余剰電力による売電収入も入れて年間の光熱費の収支を計算すると、なんと約91,600円も節約できています。
*金額はすべて税込、100円未満四捨五入。*東京都令和5年度「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進の増強事業」補助金を適用した太陽光発電・蓄電池のエネカリ利用料(利用期間15年)。エネカリ利用料は導入機器、工事内容、補助金の利用有無によって変動します。*2024年2月より売電契約開始。
4.まとめ
最後に、Kさまにご感想と普段工夫されていることについて伺いました。— 一年間の実績をご覧いただき、いかがでしたか?
エネカリ導入時、電気代や光熱費のことを調べているうちに、家でどれくらい電気を消費しているのかを知り、興味を持ちました。太陽光発電と蓄電池を導入し、さらにおひさまエコキュートを組み合わせると太陽光で発電した電気を無駄なく自家消費できることも知りました。
導入前にシミュレーションしていただいた推定発電量ですが、1年経過して、導入前にシミュレーションしていただいた推定発電量と実際の発電量がほぼ同じだったのは驚きました。こういうのは実際7掛け8掛けくらいと思っていましたので(笑)
嬉しい誤算で、冬季以外の昼間は自家消費しきれないほど発電していますので蓄電池に貯めますが、昼のうちに満充電になり、その後は売電しています。
ですが、売電よりも自家消費した方が合理的と考え、さらにポータブルバッテリーを購入しそこにも余剰電力を貯めることにしました。
私は自宅ガレージの一角にホームジムスペースを作っていて、夜帰宅後そこで軽く運動をするのが日課になっているのですが、ランニングマシーンや他機器はすべてポータブルバッテリーからの電力を利用しています。クリーンエネルギーで汗をかくのは尚気持ち良いです(笑)
Kさまは太陽光発電と蓄電池を活用して、楽しみながら自家消費を増やし、買電量を減らす工夫をされているようです。